この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- Freshman化学 第4版
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2022年10月発売】
- 問題と解答 結晶電子顕微鏡学
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2023年01月発売】
- 物語のある元素図鑑
-
価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2025年04月発売】
- 世界でいちばん素敵な元素の教室
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2017年11月発売】
[BOOKデータベースより]
化学の基本
[日販商品データベースより]単位と測定値の扱い
原子の構造と性質
原子から分子へ
いろいろな結晶
分子の世界1:相図と気体
分子の世界2:固体と液体
エネルギーとエントロピー
化学平衡の原理
酸と塩基
酸化と還元
反応の速度
学生の皆さんへ
この教科書は高校で化学を十分学習せずに大学に入学した人でも,講義の後で復習をするといったある程度の努力をすれば,理工系学部の卒業生として必要な化学の基礎知識と科学的考え方が身に付くようにと考えて執筆しました.
環境問題やエネルギー問題といった私たちの生存に大きな影響を及ぼす問題の解決には,正しい科学的情報に基づいた論理的思考によって政治的判断を下すことが重要であるのは言うまでもありません.政治的判断は政治家が下しますが,その判断を左右しているのは世論です.したがって,多くの国民が正しい科学的知識に基づいて論理的に考えることが,今後ますます必要になります.また,このような態度は,職場においても日々の生活の場においても,個々の問題を解決するために必要です.そのような態度を身につける手助けを,この教科書が化学の学びの場で提供できれば,それに勝る喜びはありません.
先生方へ
この教科書は,理工系の学部で開講される専門基礎科目としての「化学」を念頭において執筆した.
よく言われることであるが,理工系学部であっても新入生全員が高等学校で「化学I」を履修してその内容を理解していることを期待はできない.また「化学II」を履修したか,センター試験や個別学力検査で化学を選択したかによっても化学の基礎知識に大きな開きがある.このように多様な学生にどのような「化学」を教えるべきかについては意見の分かれるところかも知れないが,本書では「化学I」で扱われている“物質の構成”“物質の変化”および「化学II」で扱われる“物質の構造と状態”“化学反応と平衡”に相当する分野を中心に,高校レベルから始めて大学の専門基礎科目と考えられるレベルに至るまでを記述した.(週90分の講義15回/学期)×(2 学期) を念頭に置いているが,たとえば結晶構造のように,著者の判断から極めて限られた記述にとどめたトピックもあれば,逆に詳し過ぎると感じられる部分もあるかも知れない.ご意見をお寄せ頂ければ幸いである.平衡論における囲み記事は専門科目のレベルと考えられるが,余裕のある学生にはできるだけ正確な知識を身につけてもらいたいと考えてのものである.
物理量の単位はSI 単位に統一した.