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[BOOKデータベースより]
水取りや氷の僧の沓の音
[日販商品データベースより]美しき観音との出会いの道
「お水取り」を創始した美貌の若僧・実忠
災異の時代に苦闘する聖武帝
天子が不徳ゆえ五穀は実らず
徳行をどれほど積めども厄災は収まらず
大宰府に迫りくる新たな魔手
死が覆いつくす奈良の都
聖武帝を追い詰める禅譲革命への恐れ
国分二寺の創建
権力の権化と化す聖武帝
最高の仏陀、廬舎那仏の建立
山火事に地震、繰り返される遷都
十一面観音の功徳と光明皇后
若狭と二月堂を結ぶ十一面観音とダッタンの火
付記 鑑真大和上の行実と戒律
日本のミイラ(即身仏)研究の第一人者としても知られる松本昭の遺稿。(2018年11月没。93歳)
旧暦2月東大寺二月堂で毎年催される「お水取り」(修二会)。1200年という途方もない歳月を超えて、ただの一度も欠かさず継続されてきた。そもそも何が目的だったのか? 聖武帝の治世に焦点を絞り丹念に歴史を辿る一冊。