- 中華民国と文物
-
国家建設に果たした近代文物事業の役割
早稲田大学エウプラクシス叢書 018
- 価格
- 4,400円(本体4,000円+税)
- 発行年月
- 2019年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784657198037
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価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2018年06月発売】
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早稲田大学エウプラクシス叢書 018
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【2018年06月発売】
[BOOKデータベースより]
中華民国は「文物」をどのように保護し、国家機構に取り込んでいったのか。清王朝末期の文物の破壊、略奪、大量の海外流出、故宮博物院が果たした役割、第二次世界大戦中の文物の疎開、国民への公開、日本とのかかわり…。
序章 本書の課題と視角
[日販商品データベースより]第1章 近代文物事業の黎明―清末民初の文物保護事業
第2章 中央集権的近代文物事業の成立―南京国民政府期の文物保護事業
第3章 民国政治空間のなかの「清王朝文物」―「清王朝文物」・故宮博物院をめぐる諸問題
第4章 文物南遷―抗日戦争期の文物保護事業
第5章 可視化された文物―展覧会と近代文物事業
第6章 文物の「戦後処理」―戦後の文物返還・帰還をめぐる近代文物事業
補論 辛亥革命から北京政変前後における「清室宝物」をめぐる議論―『順天時報』の社論・論説分析を中心に
終章 未完のプロジェクトとしての近代文物事業
歴史と伝統文化が凝縮した文化遺産である「文物」の破壊・海外流出を防ぐため、国家は何ができるのか―。辛亥革命から台湾へ退去する1949年までの間、中華民国各政府が進めた文物事業の「光と影」に本書は迫る。ナショナリズムと知識人の危機感が追い風となり、文物保護の目的には一貫した方向性があった。法制度も整った。中華民国の人々が「清王朝文物」の価値を発見したとき、強力な権限を持つ専門機関が無かったことから、内部抗争が生じ、保護を有効に進めることができなかった。内憂外患の文物事業に対する考察は、グローバル時代に高まるナショナリズムと文化財の評価・保護の関係から、略奪された文物の返還の在り方までを深く問いかける。