- 空海思想とその成りたち
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- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発行年月
- 2019年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784831856906
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[BOOKデータベースより]
空海伝の成立―空海と弘法大師
[日販商品データベースより]恵果阿闍梨との出逢い
空海の魅力
即身成仏への道―文字とマンダラ
即身成仏の世界観―根源性と調和
『即身成仏義』を読んで
『即身成仏義』
空海思想の形成過程を探る
『梵字悉曇字母并釈義』について
真言マンダラ私考
空海の哲学と曼荼羅
密教修行の方法と思想―その基底にあるもの
お大師さまの『大日経』観―造反から包摂
真言密教―その教相と事相
密教は何かという問い
最澄と密教思想
円仁『真言所立三身問答』
本書では、空海がその時々で何を考えていたのか、何を問題としていたか、といった思索を積み重ねることから、「空海思想の成りたち」が実にダイナミックに語られており、空海思想に関心のある方ばかりでなく、空海その人に関心のある方にとっても、興味の尽きることのない著作集であるといってよい。
ところで、「空海思想の成りたち」などというと、奇異に思う方がおられるかもしれない。なぜなら、従来の空海思想の捉え方は、一面的・画一的であったからである。つまり、空海の思想は生涯変わらなかったとみなされてきたのであった。日々修法をおこない、常に思索を深めておられた密教の阿闍梨であり、卓越した思想家であった空海が、その生涯に、一貫して同じ考えをもっておられたとは考えがたい。にもかかわらず、画一的・一面的な理解しかなされてこなかった。このような伝統的な捉え方に異議を呈し、新たに空海思想が成りたつ過程を丁寧に掘り起こそうとされたのが、ほかでもない岡村先生であり、本書に収録した諸論考であった。(高野山大学名誉教授:武内孝善、本書「解説」より)