この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 小説は環流する
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2018年03月発売】
- 北原白秋私論
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2024年12月発売】
- 浮き世のことは笑うよりほかなし
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2009年03月発売】
- 山本周五郎愛妻日記
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2013年03月発売】
- 松本清張が「砂の器」を書くまで
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2020年01月発売】
[BOOKデータベースより]
四国の山深い地に生まれ、上京後まもなく東大生作家としてデビュー、23歳で芥川賞を受賞、1994年にはノーベル文学賞受賞。華々しい活躍とともに時代の寵児となった小説家は、核や憲法九条など戦争と平和をめぐる問題について社会的発言を続けた知識人であり、オピニオンリーダーでもあった。本書では、半世紀以上にわたり書き継がれた数々の作品と発言を隅々まで渉猟し、相互に影響し合った作品と時代の関係を丹念に解き明かしていく。気鋭の戦後史研究者が挑む、画期的評伝。
序章 四国の森から東京へ―一九三五〜一九五七年
[日販商品データベースより]第1章 「政治の季節」のフロントランナー―一九五七〜一九六三年
第2章 “周縁”の共同体、共同体の“周縁”―一九六三年〜一九六七年
第3章 抵抗する者たちの実存と構造―一九六八〜一九七九年
第4章 「祈り」の共同体―一九八〇〜一九九九年
終章 死者たちとともに―二〇〇〇年以降
文学と時代の相克
生誕から現在まで、戦後文学の頂点を極めた作家の全貌に迫る
四国の山深い地に生まれ、上京後まもなく東大生作家としてデビュー、23歳で芥川賞を受賞、1994年にはノーベル文学賞受賞。華々しい活躍とともに時代の寵児となった小説家は、核や憲法九条など戦争と平和をめぐる問題について社会的発言を続けた知識人であり、オピニオンリーダーでもあった。本書では、半世紀以上にわたり書き継がれた数々の作品と発言を隅々まで渉猟し、相互に影響し合った作品と時代の関係を丹念に解き明かしていく。気鋭の戦後史研究者が挑む、画期的評伝。
「本書は、大江健三郎の文学と発言とを辿りながら、戦後日本社会を論じていくが、大江に注目するのは、単に彼が「有名人」だからではない。そうではなくて、大江自身が、近代日本をめぐる思想史的関心を持続させてきたからこそ、彼を軸にすることができるのだ。より具体的に述べると、「共同体」と「超越性」という二つの概念を意識しながら、大江の試みを戦後史のなかに置き直していく。その上で、大江健三郎を主人公にして戦後日本社会の諸問題や論点とその変化を記述したい。」(本書より)