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[BOOKデータベースより]
時代も社会状況も異なれど、抒情詩は共通の世界史的基盤から発生していることを説き、日本において抒情の類型がすべて万葉歌人のなかにあることを明らかにする。王権論も視野に入れ、時代や社会との関係のなかで歌を読み解く。
序章 古代抒情詩論(古代抒情詩の誕生―その歴史的基盤の普遍性;人麻呂・憶良・赤人・家持―抒情詩の類型)
[日販商品データベースより]第1章 王権と万葉歌―平城遷都以前(舒明・雄略御製「夕されば…」錯雑考;天武天皇の王権と吉野御製;壬申の「乱」と万葉集;天武天皇と五百重娘;藤原不比等と万葉集;藤原宮と万葉集の鴨君足人の歌;平城遷都と万葉集歌―七一〇年代の政治と文学)
第2章 万葉歌人各論(柿本人麻呂その一―その「天」の諸用例、「天離」など;柿本人麻呂その二―枕詞「天尓満」考;柿本人麻呂歌集非略体歌の作歌年代について;山部赤人の心と表現;高橋虫麻呂論;高橋虫麻呂「由奈由奈波」考;高橋虫麻呂、筑波山カガヒの歌―附、「目串」語義一案;大伴家持の「映発」;大伴家持、史生尾張少咋を教へ喩す歌)
抒情詩というジャンル成立の普遍性に迫る。
時代も社会状況も異なれど、抒情詩は共通の世界史的基盤から発生していることを説き、日本において抒情の類型がすべて万葉歌人のなかにあることを明らかにする。
王権論も視野に入れ、時代や社会との関係のなかで歌を読み解く。
古代ギリシアにおいて、そしてまた古代中国において、抒情の表現を目的とする文学形式すなわち「抒情詩」という文学ジャンルは共通の世界史的基盤から発生している。……ギリシアにおける紀元前五、六世紀の状態は、中国においては紀元前三、四世紀の時代であったが、我が国においては七世紀後半にその時代が訪れたのである。時代も異なり、社会状況にも異なる点が少なからずあっても、文学史発展の普遍的様相は明確に存在する。そのことを文学研究に携る研究者の基礎的な教養として共有したいというのが、私のささやかな意志である。……「はじめに」より