この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 古代エジプト人の祈り
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2025年04月発売】
- 一冊でわかるタイ史
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2022年11月発売】
- アラブ諸国の民主化
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年02月発売】
- 宋代中国都市の形態と構造
-
価格:4,950円(本体4,500円+税)
【2020年06月発売】
- ムハンマド・アブドゥフ
-
価格:880円(本体800円+税)
【2016年06月発売】
[BOOKデータベースより]
終戦から中華人民共和国成立にいたる上海の戦後は、これまで、日本の敗戦に始まり、国民政府軍による上海接収、日本人の引揚げ、漢奸裁判、国共内戦の勃発、国民党の弾圧と腐敗、国民党政権の崩壊として叙述されてきた。本書はいわばそうした政治史の通史としてではなく、上海の“戦後”を体験した人びとの“模索”、“越境”、“記憶”という切り口から戦後の上海像を提示し、その多様性に注目した新たな歴史像を提示する。
はじめに―戦後上海への招待
[日販商品データベースより]第1部 人びとの“模索”(対日協力者の戦後―日本亡命者盛毓度と留園;過去を背負って生きる―二人の「文化漢奸」;民族資本家の一九四九年―劉鴻生一族の選択 ほか)
第2部 “越境”の軌跡(戦後上海の欧米人社会―一九四六年の英字紙紙面から;上海ユダヤ人の戦後―「待合室」上海から、「目的地」アメリカへ;上海から京都へ―「高博愛」(Charles Grosbois)の戦後 ほか)
第3部 “記憶”の再編(堀田善衞と敗戦期上海日本文化人の「中国」表現―日記・雑誌・作品;堀田善衞をめぐる敗戦前後の上海人脈;上海ノスタルジーのゆらぎ―武田泰淳『上海の蛍』における回想の方法 ほか)
終戦から中華人民共和国成立にいたる上海の〈戦後〉を、その時代を体験した人びとの〈模索〉、〈越境〉、〈記憶〉という切り口から描き、戦後上海の多様性に注目した新たな歴史像を提示する。
〈模索〉対日協力者の足跡・資本家の苦悩と選択・民衆の苦難など、中国の人びとが激動期をいかに生き抜いてきたか。
〈越境〉亡命ユダヤ人・租界のフランス文化人・上海に残留した「留用」日本人など、「国際都市」上海における外国人の軌跡を描く。
〈記憶〉戦前・敗戦期の上海体験をテーマとした堀田善衞・武田泰淳・村上春樹らの作品を素材に、戦後における日本人の上海記憶のあり方を考える。