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- 白い衝動
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- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2019年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065170601
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- 北区の太
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犯罪者と社会
罪を犯した人物を受け入れられるかどうか。そんな問いをこの小説は突き付けている。許容する(出来る)人、許容しようとする人、許容出来ない人、許容しようとしない人。色々な考え方の人で社会は出来上がっているので、実際には受け入れることは難しいのだと思う。この問題について、作者は異なるタイプの登場人物にそれぞれの考えを語らせている。しかしまあ、強烈な個性を持った人物を何人も登場させたものだ。心情的には主人公とも言える女性カウンセラーに感情移入するが、一番しっくり来る考え・行動だと感じたのはS氏。こうした重いテーマを扱いながら、謎解きの要素も散りばめてあるので、最後まで一気に読ませる。この筆力は驚嘆に値する。
[BOOKデータベースより]
強い殺人願望を抱く高校生。かつて残虐な連続強姦事件を起こした鬼畜。二人が至近の距離に住むことを知ったスクールカウンセラーの千早は、不吉な胸騒ぎを覚える。その動揺は奇妙な連鎖を生み、千早は混沌の渦中へ。得体の知れない他人と共に生きるとは。緊迫の会話劇と展開に目を見張る。第二十回大藪賞受賞作。
[日販商品データベースより]小中高一貫校でスクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高校1年の生徒・野津秋成は、ごく普通の悩みを打ち明けるように、こう語りだす。
「ぼくは人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」
千早の住む町に、連続一家監禁事件を起こした入壱要が暮らしていることがわかる。入壱は、複数の女子高生を強姦のうえ執拗に暴行。それでも死に至らなかったことで、懲役15年の刑となり刑期を終えていた。
「悪はある。悪としか呼びようのないものが」
殺人衝動を抱える少年、犯罪加害者、職場の仲間、地域住民、家族……そして、夫婦。
はたして人間は、どこまで「他人」を受け入れられるのか。
社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた渾身の書き下ろし長編。