この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ガウスの黄金定理 平方剰余の相互法則で語る数論の世界
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2023年10月発売】
- 理工学者が書いた数学の本 線形代数
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年07月発売】
- 統計的逐次推定論
-
価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2022年06月発売】
- これなら分かる最適化数学
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2005年09月発売】
- 線形代数セミナー
-
価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2018年07月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 序論
[日販商品データベースより]第2章 回転の幾何学
第3章 回転のパラメータ
第4章 回転の推定1:等方性誤差
第5章 回転の推定2:異方性誤差
第6章 微分による最適化:リー代数の方法
第7章 回転の計算の信頼性
付録 リー群とリー代数
これまで,3次元回転の表現や解析に関する書籍は,物理に軸足を置くものが多かった。しかし近年,コンピュータの発展によって,身近な問題で3次元回転を扱うことが増加した。例えば,カメラや3次元センサーによる計測,コンピュータビジョン,コンピュータグラフィクスにおける3次元の解析やモデリング,また,ロボットの制御やシミュレーションなどにおいて3次元回転の計算処理が必要となる。
計算処理の中心はパラメータ推定であり,特にデータに誤差があるときが問題になる。本書では,はじめに3次元回転に対する入門的な解説を行い,次に一般の非等方,非一様な誤差に対する非線形最適化の原理を述べる。まず,解が解析的に得られる場合を示し,次に一般の場合の数値探索法として,微小回転がリー代数を成すという性質を用いた「リー代数の方法」を定式化する。そして,例として,コンピュータビジョンの代表的な問題に適用する。さらに,計算した回転の信頼性の評価法やその精度の理論限界についても述べる。
付録として,巻末に位相空間,多様体,リー群,リー代数についての簡単な解説を加える。