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[BOOKデータベースより]
第1章 X線分光とは
[日販商品データベースより]第2章 シンクロトロン放射光と自由電子レーザー
第3章 X線吸収分光
第4章 X線散乱・回折
第5章 時間分解計測
付録A 実空間格子と逆格子の関係
付録B ポンプ‐プローブ法による時間分解計測の概略と時間分解能
付録C 時間分解XMCD‐PEEM
19世紀末にレントゲンによって初めてX線が発見されて以来,X線光源の進歩は目覚ましく,X線を用いた数々の重要な研究が行われてきた。X線光源の進歩は,加速器から放射されるシンクロトロン放射光発生技術の進歩と切っても切り離せない関係にあり,物質科学,生命科学などの研究分野において放射光は不可欠なツールとなっているとい言っても過言ではないだろう。本書は,物質科学におけるX線分光の基礎と応用について解説する。特に,X線分光の基礎的な事項からスタートし,その応用として時間分解モードでのX線分光計測法を重点的にカバーしている点に特徴がある。
X線はそのエネルギー(波長)域に対応して,赤外,可視,紫外光を使って得られる情報とは相補的な情報を与える。したがって,これからの物質科学者は,計測に用いる光のエネルギー域を敢えて限定せず,赤外,可視,紫外から真空紫外,X線に至る広いエネルギー域での時間分解分光計測を相補的に行うことによって,対象とする物質から様々な有益な情報を引き出すことが可能になるだろう。本書が,その一助となれば幸いである。