[BOOKデータベースより]
1989年6月4日、天安門。民主化を志した若者が儚く命を散らした。民主化運動のリーダーとして活躍し、獄中においてノーベル平和賞を受賞した劉暁波。劉暁波夫妻の友人であり劉暁波研究の第一人者が紡ぐ、渾身の創作書簡集。
ある学生への手紙
旧友への手紙
ある新聞記者への手紙
ある歌手への手紙
ある弁護士への手紙
ある老人への手紙
ある母親への手紙
若い兵士への手紙
あるキリスト者への手紙
ある詩人への手紙
愛する君へ、最期の手紙
天安門事件から30年、劉暁波の言葉が蘇る
1989年6月4日、中国の天安門広場で「その事件」は起こりました。
民主化を求める群衆を威嚇するかのような戦車の隊列。巨大な戦車を前に、「轢き殺すなら轢き殺せ」と言わんばかりに一歩も引き下がろうとしなかった1人の若者。その衝撃の映像を記憶している方も多いと思います。
本書は天安門事件で民主化運動のリーダーとして活躍し、獄中においてノーベル平和賞を受賞した劉暁波(りゅうぎょうは 1955-2017)の発言をモチーフにした、平和を訴えかける創作書簡集です。
劉暁波夫妻の友人で劉暁波研究の第一人者・及川淳子氏(中央大学准教授・中国現代社会論)が、劉暁波の遺した発言や行動や実際の出来事を下敷きにして、劉暁波の想いを現代に蘇らせ、平和の大切さを問いかけます。
本書は11通の書簡から成り、それぞれに、言論の自由や、表現の自由、良心の自由といったテーマが盛り込まれています。
巻末には及川淳子氏のリアルなあとがきとともに、社会学者で民主化論の泰斗・笠原清志氏(跡見学園女子大学学長・立教大学名誉教授)による解説を収録し、「天安門事件とは何だったのか? 劉暁波とは何者だったのか?」という現代的問いを提示します。
【編集担当からのおすすめ情報】
劉暁波の最愛の妻・劉霞さん(ベルリンに亡命中)から全てを託された及川淳子氏が、渾身の精神力と深い哀しみをペンに宿らせて紡ぎました。言葉のひとつひとつが心に刺さります。涙無しには書けない…そして編集できない…魂の一冊が出来上がりました。
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