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[BOOKデータベースより]
本書は、『存在と時間』での「現存在」を中心とした実存主義的な議論とは異なった装いの下に展開されていく、三〇年代以降のハイデガー哲学のエッセンスを、二つの重要著作を読むことによって学んでいく。前半『形而上学入門』を読むことで、ハイデガーが対決し、克服しようとしたプラトン以降の西欧的形而上学とはどのようなものであり、そのオルターナティブをどこに求めようとしたか、その基本戦略を明らかにする。後半『「ヒューマニズム」について』を読むことで、ハイデガーがどのようにして実存主義的な「人間」理解と距離を取り、存在と人間の関係をどのように再定式化しようとしていたか確認し、それがフランスの現代思想にどのような影響を与えたかを考える。アーレント、フランス現代思想からマルクス・ガブリエルまで、今なおポストモダン・現代哲学の震源である、『存在と時間』以降の転回をへた“後期”を徹底講義する初の入門書。
はじめに ハイデガーは何故重要なのか?―「形而上学」と「存在」への問い
第1回 「存在」に関する問いを、哲学者が問うことは、歴史的必然性である―『形而上学入門』「序」、「1‐形而上学の根本の問い」
第2回 sein動詞の複数の語源と、そこに見出される「存在」経験について―『形而上学入門』「2‐『ある』という語の文法と語源学とによせて」、「3‐存在の本質についての問い」
第3回 存在と思考をめぐって―『形而上学入門』「4‐存在の限定」
第4回 存在と思考をめぐって:続き―『形而上学入門』「4‐存在の限定」:続き
第5回 人間の「実存」とは?―『「ヒューマニズム」について』(1)
第6回 “人間”らしさとは?―『「ヒューマニズム」について』(2)
第7回 「存在の番人」としての人間の本質―『「ヒューマニズム」について』(3)
あとがき 教養とは?―集合“痴”の狂乱に抗して
なぜ、〈後期〉なのか?
アーレント、フランス現代思想からマルクス・ガブリエルまで、今なおポストモダン/現代哲学の震源である、『存在と時間』以降の転回(ケーレ)を経た〈後期〉を徹底講義する初の入門書。
本書は、『存在と時間』での「現存在」を中心とした実存主義的な議論とは異なった装いの下に展開されていく、三〇年代以降のハイデガー哲学のエッセンスを、二つの重要著作を読むことによって学んでいく。
前半『形而上学入門』を読むことで、ハイデガーが対決し、克服しようとしたプラトン以降の西欧的形而上学とはどのようなものであり、そのオルターナティブをどこに求めようとしたか、その基本戦略を明らかにする。後半『「ヒューマニズム」について』を読むことで、ハイデガーがどのようにして実存主義的な「人間」理解と距離を取り、存在と人間の関係を再定式化しようとしていたか確認し、それがフランスの現代思想にいかに影響を与えたかを考える。
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