- 東京は遠かった
-
改めて読む松本清張
毎日新聞出版
川本三郎
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784620325798

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[BOOKデータベースより]
中央と地方、格差社会、転落する男と女―。時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。「東京」「昭和」「旅」「映画と小説」など、さまざまな角度からその魅力に迫る極上の松本清張ガイド。
第1章 東京へのまなざし(初期作品に見る敗れゆく者たち―「西郷札」「或る「小倉日記」伝」;風景の複合―『Dの複合』『渡された場面』 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 昭和の光と影(東京地図から浮かび上がる犯罪―『歪んだ複写』;昭和三十年代の光と影―『点と線』『砂の器』「声」 ほか)
第3章 清張映画の世界(ミステリを超えた物語―『砂の器』;戦後の混乱がもたらした事件―『ゼロの焦点』 ほか)
第4章 清張作品への旅(松本清張の「地方性」映画『張込み』の面白さ ほか)
中央と地方、格差社会、転落する男と女ーー時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。昭和文化や都市論、映画に造詣の深い評論家が、「東京」「昭和」「映画と小説」「旅」など、さまざまな切り口から不世出の作家の魅力に迫る。これまでに書かれた清張にまつわる文章に書き下ろしを加えた決定版・松本清張ガイド。
「一億総中産階級と言われた一九八〇年代のバブル経済期に誰が、その先に格差社会が来ると想像しただろう。しかし、いま、松本清張の初期の作品を読むと、日本の社会は、いまもむかしもそれほど変わっていないのではないかと思ってしまう」(本書より)