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[BOOKデータベースより]
人間を虜にする鳥のユニークな世界。最古の鳥類とも言われるフクロウは、どのように人間の目に映り、忌避され、愛されてきたか?洞窟壁画から「ハリー・ポッター」まで、『裸のサル』で知られる動物行動学者がその魅力を解き明かす!カラー・モノクロ図版多数。
第1章 有史以前のフクロウ
[日販商品データベースより]第2章 古代のフクロウ
第3章 フクロウの薬効
第4章 象徴としてのフクロウ
第5章 エンブレムになったフクロウ
第6章 文学におけるフクロウ
第7章 部族にとってのフクロウ
第8章 フクロウと芸術家
第9章 典型的なフクロウ
第10章 ユニークなフクロウ
人間を虜にする鳥のユニークな世界
古代ギリシアでは知恵の女神アテーナーに仕え、古代ローマでは魔女の化身、ヨーロッパでは頑固さのシンボル、インドでは女神の乗り物とされるフクロウ。この複雑で謎めいた鳥の魅力を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者がユーモアを交えて存分に解き明かす。
フクロウは古来から神話や言い伝え、物語に登場し、描きやすいその姿かたちは、さまざまな絵画や図案に描かれてきた。化石調査によると、フクロウは6000万年前にはすでに存在し、鳥類最古の種であることが判明している。人類が最初にフクロウの存在を認めたのは約3万年前で、夜行性のため他の鳥のように捕獲されることはほとんどなかった。謎めいた生態と人間にも似たその外見から矛盾に満ちた解釈をされた結果、 さまざまな象徴的役割が与えられ、実態とは無関係な性質がフクロウ像として広まった。たとえば、その佇まいから賢い存在だという認識が歴史的に定着しているが、フクロウは生物学的には知的ではないことが今では判っている。
また、フクロウの体のあらゆる部位が、視力回復に効く、大酒飲みを治すなど民間療法の薬として用いられていたという驚くべき歴史も明かされる。洞窟壁画から現代美術まで、カラー・モノクロ図版多数。