- 政治化する宗教,宗教化する政治
-
世界編 2
いま宗教に向きあう 4
- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2018年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784000265102
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[BOOKデータベースより]
かつては自明であった宗教と世俗の境界が揺らぐなかで、世界的に宗教にかかわる紛争が起こり、宗教が政治問題になる一方、宗教が宗教という形態をとることなく社会に浸透し、私たちの生活に影響を及ぼしている。宗教的ナショナリズム、イスラームのヴェールと政教分離原則との関係、宗教の社会貢献などの事例を掘り下げ、宗教においてせめぎあう公と私の諸相を描く。
序論 公共圏と宗教のせめぎあい
[日販商品データベースより]1 ナショナリズムと宗教(三つの国の「セキュラリズム」―南アジアからこの語の意義を考える;上座仏教とナショナリズム―国家主導の宗教的ナショナリズム;ボスニアにおける宗教共存の伝統―ポジティブな文化ナショナリズムに向けて;「解放」後韓国の宗教とナショナリズム―キリスト教を中心に)
2 世俗・人権・宗教(欧州人権裁判所におけるヴェールと十字架―イスラームに向きあう世俗的ヨーロッパのキリスト教的な系譜;イタリアの新たな「世俗性」;イスラーム・ジェンダー論の行方―行動する女性たちへ;疑似コロニアルな宗教概念に抗するスカーフ―消費主義時代のトルコを事例として;「宗教の自由」をめぐるアメリカの分断状況―国内の論争を外交政策)
3 宗教の公共化(見えない宗教の力―現代の生命倫理・環境倫理言説の宗教性;宗教の社会貢献―宗教的利他主義の実践と共生社会の模索;公共圏における宗教の社会参加―世界最大の仏教NGO・慈済会の挑戦と試練;市民社会と生命現象―弱さと暴力に向き合う場としての“ラルシュ”共同体運動)
近代的な公と私の区分から政教分離、信教の自由といった原則が生まれた。だが現実には、近代国家は初めから宗教的要素を抱え込んでいた。ナショナリズム、人権思想、社会貢献・社会参加などの側面から、宗教と公共圏との関係を追う。