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[BOOKデータベースより]
偉大な功績の裏には「最後の十字軍」としての使命があった―。世界の勢力図を一変させた「インド航路発見」の真実!インド亜大陸上陸を果たした探検の足跡をたどり、海洋帝国ポルトガルの興亡を壮大なスケールで描いた、気鋭の作家による傑作歴史ノンフィクション。
第1部 発端(東と西;聖地;一族の戦争 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 探検(司令官;航海のコツ;スワヒリ沿岸 ほか)
第3部 十字軍(インド提督;衝撃と畏怖;海上での窮地 ほか)
今とつながる15世紀末の大変化
主要紙誌が絶賛! 水野和夫氏(日本大学教授)「歴史書を読む楽しみの一つはタイムマシンに乗って過去と現在を自由に行き来することであり、本書はその典型である」(朝日新聞)/竹田いさみ氏(獨協大学教授)「十字軍の遠征が、大航海時代を形成する原動力となったとするところに、本書の核心的メッセージがある」(日経新聞)/杉山晃氏(清泉女子大学教授)「壮大なスケールの『物語』」(北海道新聞)※肩書は書評掲載当時。
「新大陸発見」のコロンブスの陰に隠れて歴史上あまり目立たない存在だが、東方との交易ルートを探るという当初の目的を達成したのは、ポルトガルのマヌエル一世に抜擢された若き航海士ヴァスコ・ダ・ガマだった。ガマをはじめ、船団や密偵を東方めざして送り出したキリスト教君主国の目的は、香辛料や絹などの交易だけではなかった。当時、紅海を舞台にアジアとヨーロッパとの交易を仕切っていたムスリム商人を排除し、伝説のキリスト教徒プレスター・ジョンの王国を発見して、イスラーム勢力を挟撃するという使命も帯びていたのだ。
初版刊行当初から各メディアで取り上げられ、好評を得た歴史読み物が新帯でふたたび登場!