北方領土秘録

外交という名の戦場

祥伝社
数多久遠　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2018年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784396635589

内容情報

[BOOKデータベースより]

北の核・ミサイル実験が続き、米国大統領選挙が行なわれた二〇一六年十二月、首相の地元・山口長門での日露首脳会談で返還交渉は解決するはずだった。それが一転、突如暗礁に乗り上げた―元幹部自衛官の著者が、インテリジェンスというもう一つの“戦闘”を描く！

[日販商品データベースより]

北の核・ミサイル実験が続き、米国大統領選挙が行なわれた２０１６年１２月、首相の地元・山口長門での日露首脳会談で返還交渉は解決するはずだった。それが一転、突如暗礁に乗り上げた――
今、「国防」とは？
元幹部自衛官の著者が、インテリジェンスというもう一つの��戦闘�≠�描く！

「北方領土におけるロシアの完全な主権を“戦勝国”が認めるだろう」
　　　　――ロシア大統領ウラジミール・プーチン（２０１６年１１月２０日　リマでの首脳会談に於いて）
２０１６年１２月、北方領土問題は解決すると予想されていた。日露首脳会談の地を、首相の地元・山口県長門市としたのが、“解決”を歴史に刻む用意であったことは想像にかたくない。しかし、先立つこと一カ月、ペルーの首都リマでの首脳会談を経て、首相、政府関係者の発言は急激にトーンダウンする。そして長門では、経済協力を宣言したものの、領土交渉に関してはなんら進展なしという結果に終わった。これは、専門家でさえ首をかしげる不可解な経過だった。本作は、当時、水面下で何が起こっていたのかについて、一外交書記官の目を通し、ワールドワイドな〈インテリジェンス〉という、もう一つの“戦闘”に肉迫せんと試みた小説である。　　　　　著者