- メトロポリタン歌劇場
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歴史と政治がつくるグランドオペラ
GRAND OPERA The Story of the MET.みすず書房
チャールズ・アフロン ミレッラ・J・アフロン 佐藤宏子(英米文学)- 価格
- 9,240円(本体8,400円+税)
- 発行年月
- 2018年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622087335
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[BOOKデータベースより]
社会や人々の意識と呼応しながらその姿を変えてきた総合芸術―オペラ。すべてが加速する現代、オペラは、芸術はどんなメッセージを伝えうるか。METの歴史が未来のオペラのありかたを描き出す。
第1章 桟敷の問題 1883‐1884年―ベルカント
[日販商品データベースより]第2章 文化の中心地 1884‐1903年―ドイツもののシーズンとフランスオペラ
第3章 オペラ戦争 1903‐1908年―『パルジファル』『サロメ』とマンハッタン歌劇団
第4章 現代性 1908‐1929年―プッチーニ
第5章 苦難の時代 1929‐1940年―ワーグナー
第6章 戦争の重圧 1940‐1950年―指揮者のオペラ
第7章 ビジネスとしてのオペラ 1950‐1966年―ヴェルディ
第8章 過渡期 1966‐1975年―アメリカのオペラ
第9章 絶対的なマエストロ 1975‐1990年―20世紀ヨーロッパのオペラとバロック
第10章 支援とペレストロイカ 1990‐2006年―(帰ってきた)アメリカのオペラとスラヴ語のオペラ
第11章 新しいメディアの時代 2006‐2013年
1883年秋、ニューヨークのブロードウェイ39丁目にオープンしたメトロポリタン歌劇場。国立や州立ではなく、ヴァンダビルト、モーガン、ローズヴェルトなど個人出資者たちが資金を拠出しあって持ち株会社の形で設立されたMETは、「民主化した歌劇場」のスタンスを失うことなく、時代の波を潜ってきた。二度の大戦、大恐慌、リンカーン・センターへの移転を経て、労働争議に人種差別問題、冷戦終結、インターネットの席巻……
貴族階級の集まる社交場として発展してきたヨーロッパのオペラハウスとは違い、時代と社会、政治の荒波に揉まれ、常に経営の危機にさらされながらMETが今日に至る道はアメリカの縮図でもある。総支配人の地位をめぐる椅子取りゲーム。大統領が歌劇場の労働問題に関与し、新聞、雑誌は信じられないほどの熱心さで新シーズンのプログラムを報じ、公演のレビューや経営について書いた。
「星の爆発」のニックネームをもつクリスタルのシャンデリアが上がり、舞台の上に奇跡の時間が生まれる。その陰に、経営陣と指揮者、オーケストラ、歌手、演出家、批評家、そして観客が織りなす130年のドラマ。