[BOOKデータベースより]
すきまから出られなくなったお地蔵さん一家におつかいをたのまれたボク。東へ西へ、困っている人に届けものをするために、ボクは走ります!昔話へのオマージュをこめて、室井滋&長谷川義史が贈る現代の人情絵本。読み聞かせにもぴったり!
[日販商品データベースより]ビルのすきまから出られなくなったお地蔵さん一家に、さまざまなおつかいを頼まれた「ぼく」は、町中をかけめぐって大活躍!
2018年9月刊
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女優の室井滋さんと絵本作家の長谷川義史さん。
なんとも絶妙な取り合わせである。
本業を離れたところでも音楽ライブ活動とかをしているとか。
室井さんは当然女優が本業であるが、絵本の作家としてもすでに何冊も上梓している。
絵は長谷川さんが描いているが、たぶん、長谷川さんも室井さんのことがよくわかっているから、絵も自然にのびのびしているように思える。
絵本の文章を書く人がピッチャーなら、絵を描く人はキャッチャー。
二人の息が合えば、完成した絵本もいい。
この作品を読んで、昔読んだ『幸福の王子』という童話を思い出した。
子供の頃に聞かされた人も多いと思うが、これはれっきとしたオスカー・ワイルドというアイルランドの作家による作品。
町の真ん中に立つ王子の像から一羽のつばめがさまざまな用事を言い使って貧しい人とかを助けるお話。
室井さんはこの「幸福の王子」に相当するのを四体の親子地蔵とした。
しかも、このお地蔵さまはビルとビルの間に残された「すきま地蔵」。
人間からそんな虐げを受けても、お地蔵さまは健気。
東西南北、困っている人がいれば助けようとする。
そのお手伝いを頼まれるのが、小学生の「ボク」。
やっぱり困っている人を助けるお話というのは、心が温まっていい。
このお地蔵さま親子は助けるだけでなく、「すきま地蔵」になっても地元の人たちから愛されているというのも、ほっこりさせる。
室井さんと長谷川さんのコンビのよさは、そういうほっこり感のような気がする。(夏の雨さん 60代・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】