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価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2023年10月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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北区の太
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事実は小説よりも奇なり
1959年に旧ソヴィエトのウラル山脈で起きた学生登山チームの9名全員が死亡する事件。その理由に関しては50年以上も色々な推測・憶測がなされて来たが、解明に至っていなかった。その謎に立ち向かう1人の米国人作家。真相に近づこうと関係者に接触をするも、その前段で(この辺りが社会主義国家の秘密主義を感じさせるのだが)「なぜ、ロシアと関係のない外国人−しかもよりによって米国人−が、50年以上も前に発生した事件に関心を持つのか。」という、ロシア人関係者の心理的な壁が立ちはだかる。それにもめげず、謎の解明に立ち向かい、最後には...。昔のTV特番のような、期待を持たせながら最後はうやむやになるということにはなっておらず、ある答えを導き出している。これが真実かどうかは神のみぞ知るということなのだろうが、事実と齟齬なく、非常に説得力がある結論のように感じた。ここまで真実に迫った筆者の情熱と執念に拍手を送りたい。小説より迫力のある、非常に良質なドキュメンタリーである。
[BOOKデータベースより]
一九五九年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で、この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。三人は頭蓋骨折などの重傷、女性メンバーの一人は舌を喪失。遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。最終報告書は「未知の不可抗力によって死亡」と語るのみ―。地元住民に「死に山」と名づけられ、事件から五〇年を経てもなおインターネットを席巻、われわれを翻弄しつづけるこの事件に、アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が挑む。彼が到達した驚くべき結末とは…!
プロローグ 一九五九年二月ソ連ウラル山脈北部
二〇一二年
一九五九年一月二三日
一九五九年二月
二〇一〇年
一九五九年一月二四日
一九五九年一月二五日
一九五九年一月二五〜二六日
一九五九年一月二六〜二八日
一九五九年二〜三月〔ほか〕