衣笠祥雄最後のシーズン

角川新書　Ｋー２２３

ＫＡＤＯＫＡＷＡ
山際淳司　

• 価格: 924円（本体840円＋税）
• 発行年月: 2018年08月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784040822655

内容情報

[BOOKデータベースより]

２０１８年に亡くなったプロ野球界の往年のヒーローである衣笠祥雄と星野仙一。彼らと同時代に生き、信頼も厚かった作家は、昭和のレジェンドたちをどう描いてきたのか。山際淳司が遺したプロ野球短編傑作選。星野仙一・根本陸夫・村田兆治・東尾修・荒木大輔・落合博満・田淵幸一・江夏豊。昭和のレジェンドを描く９作品。

第１章　名将（メルセデスにて；オールド・ボーイズ・オブ・サマー）
第２章　名投手（“サンデー兆治”のこと；二〇〇勝のマウンド　ほか）
第３章　強打者（アウトコース；田淵の夏の終わり　ほか）
終章　引退（一本杉球場にて）

[日販商品データベースより]

タフな男であるはずだった。
ちょっとぐらいの骨折なら、
何もいわずにゲームに出ていくような男だった。
そしていつものようにプレイして、
けろりとしている男だった。
“鉄人”にふさわしいエピソードをいくつも残していた。
その鉄人の、心の内側は、
とてもナイーブで傷つきやすく、繊細だった。
それが見えたとき、
人はこの鉄人を好きになるのだろう、と思われた。
（「バットマンに栄冠を――衣笠祥雄の最後のシーズン」より）

衣笠祥雄、星野仙一、根本陸夫、東尾修、荒木大輔、落合博満、田淵幸一、江夏豊。
昭和のレジェンドの素顔に迫る、山際淳司・プロ野球短編傑作選。