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植民地朝鮮と日本近代仏教
法蔵館 諸点淑
点
植民地朝鮮における日本仏教の社会事業の分析を主題に、植民地という特殊空間において導き出される日本仏教の「近代性」を、宗主国日本と植民地朝鮮との拮抗・連関関係などに注目しつつ検討。同時に韓国歴史学界で今なお影響力をもつ“親日‐抗日”というナショナリズム由来の対立図式から脱却し、著者独自の視点から日韓の近代史像にも再考を迫った野心作。
序章(問題の所在;近代「日本仏教」から韓国の近代史を読む ほか)第1章 日本仏教の社会事業の展開(「日本型社会事業」の誕生;真宗大谷派の社会事業の展開―「大谷派慈善協会」を中心に ほか)第2章 植民地朝鮮における真宗大谷派の社会事業(真宗大谷派の朝鮮布教;真宗大谷派の初期社会事業 ほか)第3章 植民地朝鮮における浄土宗の社会事業(浄土宗の朝鮮布教;浄土宗の初期社会事業 ほか)結章
植民地朝鮮において展開された日本仏教の社会事業を、帝国史的視角から分析。その分析結果から、植民地という特殊空間によって導き出される日本仏教の近代的特質を抽出する。同時に、それら社会事業を提供されたことによって朝鮮側が認識した「近代性」や、近代化の進展に伴って発生する日常的な抵抗・軋轢、同化・協力などにも言及し、民族主義に立脚した歴史研究では見逃されてきた局面を描く。 植民地を媒介に〈近代仏教〉とは何かを問い直し、ナショナリズムに立脚した日韓の近代認識にも再考を迫った気鋭の著者による野心作。************* 植民地朝鮮という〈場〉を媒介として日本仏教の近代性を「帝国史」的な視点に立って探求する本書では、具体的に、植民地朝鮮における日本仏教の「社会事業」を手がかりとして分析を行う。(中略)善意に基づく宗教の実践行為ともいえる社会事業は、植民地という特殊な場においては「植民地権力」といった暴力性を孕んだ形で表出されるだろう。別の言い方をすれば、社会事業に着目することは、日本仏教の「植民地的近代」を多様な側面から確認できる素材となりうる。その暴力性に向き合う朝鮮人の抵抗・同化・協力といったものは、朝鮮人の近代的主体の形成、つまり日本仏教による他者の主体形成という側面からも検討する余地が十分あると考えている。いずれにせよ、日本仏教の「布教」という宗教的な特質のみならず、「社会事業」を手がかりとすることによって、「社会事業」という衣を身に纏いつつ表出された、植民地空間における日本仏教の「近代化」をとらえることができると確信している。(「序章」より)*************
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
植民地朝鮮における日本仏教の社会事業の分析を主題に、植民地という特殊空間において導き出される日本仏教の「近代性」を、宗主国日本と植民地朝鮮との拮抗・連関関係などに注目しつつ検討。同時に韓国歴史学界で今なお影響力をもつ“親日‐抗日”というナショナリズム由来の対立図式から脱却し、著者独自の視点から日韓の近代史像にも再考を迫った野心作。
序章(問題の所在;近代「日本仏教」から韓国の近代史を読む ほか)
[日販商品データベースより]第1章 日本仏教の社会事業の展開(「日本型社会事業」の誕生;真宗大谷派の社会事業の展開―「大谷派慈善協会」を中心に ほか)
第2章 植民地朝鮮における真宗大谷派の社会事業(真宗大谷派の朝鮮布教;真宗大谷派の初期社会事業 ほか)
第3章 植民地朝鮮における浄土宗の社会事業(浄土宗の朝鮮布教;浄土宗の初期社会事業 ほか)
結章
植民地朝鮮において展開された日本仏教の社会事業を、帝国史的視角から分析。その分析結果から、植民地という特殊空間によって導き出される日本仏教の近代的特質を抽出する。同時に、それら社会事業を提供されたことによって朝鮮側が認識した「近代性」や、近代化の進展に伴って発生する日常的な抵抗・軋轢、同化・協力などにも言及し、民族主義に立脚した歴史研究では見逃されてきた局面を描く。
植民地を媒介に〈近代仏教〉とは何かを問い直し、ナショナリズムに立脚した日韓の近代認識にも再考を迫った気鋭の著者による野心作。
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植民地朝鮮という〈場〉を媒介として日本仏教の近代性を「帝国史」的な視点に立って探求する本書では、具体的に、植民地朝鮮における日本仏教の「社会事業」を手がかりとして分析を行う。(中略)善意に基づく宗教の実践行為ともいえる社会事業は、植民地という特殊な場においては「植民地権力」といった暴力性を孕んだ形で表出されるだろう。別の言い方をすれば、社会事業に着目することは、日本仏教の「植民地的近代」を多様な側面から確認できる素材となりうる。その暴力性に向き合う朝鮮人の抵抗・同化・協力といったものは、朝鮮人の近代的主体の形成、つまり日本仏教による他者の主体形成という側面からも検討する余地が十分あると考えている。いずれにせよ、日本仏教の「布教」という宗教的な特質のみならず、「社会事業」を手がかりとすることによって、「社会事業」という衣を身に纏いつつ表出された、植民地空間における日本仏教の「近代化」をとらえることができると確信している。(「序章」より)
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