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[BOOKデータベースより]
2018年は結審から70年目にあたる。現在では東京裁判は、国際犯罪の個人責任を問うた画期的な法廷だったとして、国際刑事裁判の先例となっている。著者はアメリカで教鞭をとる気鋭の研究者。1990年代、旧ユーゴとルワンダで起きた民族浄化やジェノサイド事件について刑事責任が追及され、国際人道法への関心が高まるなかで、「司法事件としての東京裁判」に注目した。そして検察局の内部資料その他を広く読みこみ、ニュルンベルク裁判との比較を重視しながら、国際法の枠組みにおいて、東京裁判の歴史的意義を多角的に分析し、再評価を可能にした。アメリカで出版した意欲作を、みずから翻訳・再編集して日本の読者に問う。新たに書かれた「新装版にあたって」では、東京裁判とニュルンベルク裁判に対する、ここ10年間の国際認識の変化に言及する。
序章 なぜ今東京裁判か
[日販商品データベースより]第1章 ニュルンベルクから東京へ
第2章 裕仁天皇の起訴をめぐって
第3章 東条その他の主要戦犯容疑者
第4章 戦争史をどのように語るか
第5章 戦争犯罪に対する指導者責任
第6章 南京事件と泰緬「死」の鉄道
第7章 日本軍残虐行為の記録
第8章 初期の裁判研究家たち
第9章 パル判事の反対意見とその波紋
終章 勝者の裁きを越えて
結審から60年目の2008年は、死刑判決の下ったA級戦犯7名の死刑執行60年目でもある(12月23日)。
東京裁判は「勝者の裁き」だった。これは事実であり、私たち日本人にとっては、新たな視点の導入は容易ではない。一方、国際人道法の世界的な潮流が水嵩を増しており、東京裁判の判決は判例として、実際にその発展に貢献している。
著者はアメリカで教鞭をとる若く気鋭の研究者。司法的事件としての裁判に注目して検察局の内部資料その他を広く読み込み、ニュルンベルク裁判との比較も重視しながら、多角的な分析・再評価を可能にした。さらに、「長い戦後」を経て通念と化した神話――天皇免責はマッカーサーの決断だった、あるいは、日本軍の対アジア人戦争犯罪はまったく裁かれなかった――を解体する。
アメリカで出版した意欲作を、みずから翻訳・再編集して日本の読者に問う。