[BOOKデータベースより]
「何を歌うか」「どう歌うか」という問いに、「なぜ歌うか」という問いが浸潤する。近代における短歌と対峙し、短歌における近代の扉を開いた啄木。「近代」と「短歌」をつなぎとめる鎹となった啄木短歌の多様な試みと、啄木と歌との個性的なかかわりを考察し、その歌の果たした役割に迫る。
1 啄木短歌の言葉と表現(手を見るまえに;さばかりの事 ほか)
2 『一握の砂』の詩的時空(ウサギとアヒルと『一握の砂』;石川啄木と非凡なる成功家 ほか)
3 『一握の砂』への道(「曠野」の啄木―啄木短歌と散文詩;明治四十一年秋の紀念 ほか)
4 啄木短歌から現代短歌へ(『池塘集』考―口語短歌の困惑;はだかの動詞たち―啄木短歌における動詞の終止形止めの歌について ほか)
啄木短歌がなければ近代に短歌はあっても、短歌の近代などなかった。
「何を歌うか」「どう歌うか」という問いに、「なぜ歌うか」という問いが浸潤する。
近代における短歌と対峙し、短歌における近代の扉を開いた啄木。
本書は、「近代」と「短歌」をつなぎとめる鎹(かすがい)となった啄木短歌の多様な試みと、
啄木と歌との個性的なかかわりを考察し、その歌の果たした役割に迫る。
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