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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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北区の太
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上手い
奥田民生の「風は西から」をタイトルに(小説内でもところどころその歌詞が出て来る)、おそらく「和民」の訴訟をモチーフにした作品。文句なく面白かった(面白いという表現は少し違うかもしれないが)。前半、若い主人公のカップルが勤め始めた企業でもがき苦しむさまは息苦しい。最初は同じように苦しんでいた2人に徐々に明暗が分かれはじめ、暗転。その後に繰り広げられる、遺された者と企業との闘いは圧巻。色々な人の協力を得ながら、最後に“目的”(決してお金ではない)を達成するまでの流れは一気読み、感涙必至。外では読まない方がいいかも。企業の中間管理職はここまで非人間的になれるのかと思いが募るので、最後で少し溜飲が下がるが、それでも何かしこりが残る。これで本当に問題は解決したのかと。これから、企業と社員の関係はどんどん変わって行くのだろうな。ただ、これが極端にもう一方(社員側)に振れるのも問題かなとも思う。どこでバランスを取るかが難しいだろうな。
[BOOKデータベースより]
大手居酒屋チェーン『山背』に就職し、繁盛店の店長となって張り切っていたはずの健介が突然、自ら命を絶った。なぜ彼の辛さをわかってあげられなかったのか―恋人の千秋は悲しみにくれながらも、同じく息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と協力し、「労災」の認定を得るべく力を尽くす。だが『山背』側は、都合の悪い事実をことごとく隠し、証拠隠滅を図ろうとするのだった。千秋たちはついに、大企業を相手にとことん闘い抜くことを誓う。