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[BOOKデータベースより]
子どもたちの探索と救出、そして終戦と帰還。純粋な民族に属する身体的に完璧な人々によって支配され、人種的に受け入れ難く、経済的に役に立たない者は排除される―独裁者が実現を図った「理想郷」の恐怖。戦争の脅威とヒトラーの人種主義が子どもたちと家族に課した過酷な処遇を、“全米批評家協会賞”受賞の歴史家が包括的に論じる。
第3部 ナチズムの世界化(西欧のゲルマン化)
[日販商品データベースより]第4部 過激化と抵抗(ユートピアの悪夢―ロシアとギリシア;探索と潜伏―匿われる子どもたち;働けば自由になれる―強制労働;総力戦)
第5部 余波(解放と帰還;敗者;わが家にまさるところなし)
「ヒトラーの子どもたち」の教化あるいは排除
純粋な民族に属する身体的に完璧な人々によって支配され、人種的に受け入れ難く、経済的に役に立たない者は排除される――ヒトラーが実現を図った「理想郷」だ。「子どもは国民の最も貴重な宝」と『わが闘争』で宣言し、「ヒトラーの子どもたち」に教化する一方で、本書では、無数の子どもたちとその家族が迫害され、排除された惨状も明らかにする。人種至上主義に基づくナチ・ドイツの社会政策・占領政策、配下の欧州(ポーランド、フランスからロシア、ギリシアまで)の窮状を、回想録や日記など一次資料を駆使して包括的に論じた、「新たな第二次世界大戦史」といえる。
青少年組織の活動のため降伏直後のポーランドに来た、ドイツ乙女団の少女の回想が生々しい。相手の「敵意」を感じ、人種イデオロギーに縛られながらも、飢えている子どもたちに同情を禁じ得ない真情が、胸に響く。著者はこうした声に耳を傾けながら、戦争の脅威と人種至上主義が、子どもたちとその家族に課した過酷な処遇を詳らかにする。著者は『ヨーロッパの略奪』(白水社)で「全米批評家協会賞」を受賞した歴史家。地図・図版多数収録。