逆走する時間

思潮社
大島邦行　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2018年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784783735991

内容情報

[BOOKデータベースより]

１（“わが背子を大和へ”の余白に；廃用症候群；湖畔）
２　（無題）（＊；＊＊；＊＊＊）
３（散種；粘土；雲雀）

[日販商品データベースより]

饒舌の高みで蟇の眼が
空の裂け目に貼りついている
透明な陽盛りに四散した声は毀れ
迷走する蒼ざめた神話が
三月の空洞を鎖す
（「雲雀」）

「あの地震・津波さらに原発事故はわたしの中に大きな空洞を残しました。その空洞を残したままの現在ではありますが、それは紛れもない私の事実であります」（「あとがき」）。自らの詩の言葉を見つめなおし、詩人としてのアイデンティティをあらためて確立する、9年ぶりの最新詩集。