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[BOOKデータベースより]
いま、「非血縁親子」になにが起きているのか?「日本人は血縁を重視する」という巷の議論と、「重視しない」という社会学・人類学での議論との二項対立がもたらす混乱を、先行研究、制度分析を通して徹底的に整理するとともに、不妊当事者、養親、養子など、50人を超えるひとびとの声を多数紹介し、「血縁」が現実の場面でどのように使用されるのか、そのリアリティに迫る。「血縁」をめぐる家族・親子像からみる、新しい時代の家族社会学の誕生。
第1章 問いの設定―“血縁”の社会学的分析へ向けて
[日販商品データベースより]第2章 養子縁組研究の批判的検討と本書の分析視点
第3章 対象と方法
第4章 特別養子縁組の立法過程における専門家言説とレトリック
第5章 特別養子縁組と隣接領域の影響関係と差異化
第6章 親世代の行為と意識1―養子縁組が選択/排除されるプロセス
第7章 親世代の行為と意識2―親子関係の構築
第8章 子世代の行為と意識1―親子関係と「アイデンティティ」の構築
第9章 子世代の行為と意識2―“血縁”の世代間再生産
第10章 考察―養子縁組における「子どものため」/親子関係/“血縁”の関連
第11章 結論―本書の理論的示唆
◆果たして日本人は〈血縁〉を重視するのか、しないのか?
現在、家族・親子関係の形成の上で、「血縁」が重要な論点のひとつになっています。産んだ母が専業で子どもを育てるという「近代家族」の限界が指摘され、「家族を超える子育て」「血縁を超えて」というフレーズが盛んに喧伝される一方、不妊治療の拡大や養子縁組の停滞を根拠に、人々はますます「血縁」を重視するようになっているという指摘もあります。本書では、「日本人は血縁を重視する」という巷の議論、「血縁を重視しない」という社会学・人類学での議論を整理するとともに、当事者たちの声を多数紹介し「血縁」がどんな場面でどのような意味で使用されるのかというリアリティに迫ることで、これまでの議論を解きほぐします。日本の「血縁」をめぐる家族・親子像から、私たちのアイデンティティをも照射する、画期的な家族社会学の誕生です。