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- 千びきおおかみ
-
日本のこわい話
こぐまのどんどんぶんこ
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2018年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784772190701
[BOOKデータベースより]
旅の商人が森へ迷いこみ、木の上で一夜を明かします。やがて夜がふけ、木の下には狼の群れが…。狼たちは、はしごのように連なり、その上を猫又がかけ上がってきて…!息をのむ展開の「千びきおおかみ」を含め、日本の昔話からこわい話を6話集めました。小学校1・2年から。
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ちょぴりこわいおはなしを読みたい。そんな子ども心をくすぐる幼年童話。本を読むのが苦手な子もどんどん楽しく読めるようにと作られた幼年童話のシリーズ、「こぐまのどんどんぶんこ」の1冊です。「千びきおおかみ」「くもの化けもの」「おいとけ堀」「子育てゆうれい」など選りすぐりの6話を収録しています。表題作「千びきおおかみ」は、反物(布)を売り歩く商人が、山を越えている途中で日暮れになり、木の上で一晩をあかすことになるおはなしです。「こんな山の中で、夜の夜中に、なにかでてこなければいいが」とびくびくしていると、あらわれたのはおおかみたち。商人がいる木の根元にあつまってきて、かわるがわるのぼろうとします。なかなかのぼれないおおかみたちは、「ねこのばあさをつれてこよう」と猫又を連れてきます。まるで人間みたいに衣服を着込み、ギャロンギャロンと啼く猫又のおそろしいこと。おおかみばしごを上ってきた猫又が商人に食いつこうとする場面には、思わず息をのみます。商人が刀で猫又に斬りつけると、おおかみばしこは崩れ、木の根元にはたくさんの血。その血をたどっていくとある家にたどりつきますが……?ドキドキの展開、結末をお楽しみに。手にとりやすいサイズの本を開くと、どの見開きにも挿絵が入っていて、絵の見ごたえもたっぷり。絵を描いた太田大輔さんは江戸の風俗にくわしく、小道具など細部までこだわった絵で昔話の雰囲気を伝えます。筒井悦子さんは『子どもに語る日本の昔話』(全3巻)の著者であり、ユーモアも含まれつつ低学年の子どもたちに親しみやすいおはなしを選び、再話されたそうです。「こぐまのどんどんぶんこ」は、絵本の次に何を読もうかと迷っているお子さんがいたら、ぜひ手渡してあげたいシリーズ。読み聞かせはもちろん、小学校低学年の1人読みにもぴったりです。『りこうな子ども アジアの昔話』や『プーカの谷 アイルランドのこわい話』など、シリーズの中には他の国の昔話もあるので、探して手にとってみてくださいね。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
怖さの凝縮されたようなお話集で、なかなかの迫力のある本です。
類話をいろいろと想像できて、楽しく読む読むことが出来ました。
でも、まとめよみには不向きかも知れません。
夏の日の読み聞かせにいいかもしれません。
臨場感たっぷりです。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】