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文藝春秋 アダム・ラザフォード 垂水雄二 篠田謙一
考古学ではわからなかった「世界史」の最先端。ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、私たちは数万年前の人類のゲノムも抽出・分析できるようになった。それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠だった従来の歴史学は一変。ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つかっていない太古の人類から現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされた―。科学者が書き換えたサピエンス20万年の歴史。
人類の歴史はDNAに刻まれている第1部 人類の誕生から繁栄まで(ネアンデルタール人との交配;農業革命と突然変異;近親相姦の中世史)第2部 世界はどこに向かうのか?(人種が消滅する日;遺伝学は病気を根絶できるか?;犯罪遺伝子プロジェクト;ホモ・サピエンスの未来)
◆考古学ではわからなかった「世界史」の最先端◆ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、私たちは数万年前の人類のゲノムも抽出・分析できるようになった。それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠だった従来の歴史学は一変。ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つかっていない太古の人類から現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされた――・ホモ・サピエンスはネアンデルタール人と何度も交配していた・DNAにのみ痕跡を残す、知られざる「幻の人類」が発見された・狩猟から農耕への移行を加速させたのは、二つの突然変異の出現だった・現存する全人類の共通祖先は、わずか三五〇〇年前、アジアにいた・ヨーロッパを二度襲ったペスト菌はどちらも中国からやってきた【目次】■序 章 人類の歴史はDNAに刻まれているヒトゲノム計画以降、急速な進化をとげているDNA解読技術によって、考古学ではわからなかった祖先の物語が次々と明らかになっている。戦争、侵略、移動、農耕、病、セックス……。本書は人類の旅路をゲノムで読み解く新たな歴史書だ。〈第1部 人類の誕生から繁栄まで〉■第一章 ネアンデルタール人との交配四万年前のネアンデルタール人。その骨からDNAを抽出すると驚くべきことがわかった。私たちの祖先は彼らと何度も交配し、子をなしていたのだ。だがそれだけではない。私たちのDNAには他にも、未知の人類集団の痕跡が残っている。■第二章 農業革命と突然変異長らく狩猟生活を送っていた人類は、一万年ほど前から突如として農耕・牧畜を開始し、それは一気に世界中へとひろがった。そのきっかけは何だったのか?実は、農業革命の時期には、ある二つの突然変異が人類のあいだに拡散していた。■第三章 近親相姦の中世史シェイクスピアの戯曲でも知られるリチャード三世。死後五〇〇年以上経って、彼の遺体が駐車場の地下から発見された。だがそこから抽出されたDNAは、現在生きている男系子孫のDNAとは一致しなかった。一体どういうことなのか?〈第2部 世界はどこに向かうのか?〉■第四章 人種が消滅する日かつて遺伝学は、人種差別や優生学と繋がったこともある。しかし現在では、人種間よりも人種内の方が、実は違いが大きいことがわかっている。突然変異によって白い肌の人間が現れたのも、歴史的にみればごく最近の話にすぎないのだ。■第五章 遺伝学は病気を根絶できるか?数々の遺伝子が発見されるにつれ、ゲノム・データから個人の病気を特定・治療することへの期待が高まっている。患者のゲノムに潜む特異な変異を炙りだす手法も開発されたが、そ
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
考古学ではわからなかった「世界史」の最先端。ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、私たちは数万年前の人類のゲノムも抽出・分析できるようになった。それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠だった従来の歴史学は一変。ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つかっていない太古の人類から現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされた―。科学者が書き換えたサピエンス20万年の歴史。
人類の歴史はDNAに刻まれている
[日販商品データベースより]第1部 人類の誕生から繁栄まで(ネアンデルタール人との交配;農業革命と突然変異;近親相姦の中世史)
第2部 世界はどこに向かうのか?(人種が消滅する日;遺伝学は病気を根絶できるか?;犯罪遺伝子プロジェクト;ホモ・サピエンスの未来)
◆考古学ではわからなかった「世界史」の最先端◆
ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、
私たちは数万年前の人類のゲノムも抽出・分析できるようになった。
それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠だった従来の歴史学は一変。
ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つかっていない太古の人類から
現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされた――
・ホモ・サピエンスはネアンデルタール人と何度も交配していた
・DNAにのみ痕跡を残す、知られざる「幻の人類」が発見された
・狩猟から農耕への移行を加速させたのは、二つの突然変異の出現だった
・現存する全人類の共通祖先は、わずか三五〇〇年前、アジアにいた
・ヨーロッパを二度襲ったペスト菌はどちらも中国からやってきた
【目次】
■序 章 人類の歴史はDNAに刻まれている
ヒトゲノム計画以降、急速な進化をとげているDNA解読技術によって、考古学
ではわからなかった祖先の物語が次々と明らかになっている。戦争、侵略、移動、
農耕、病、セックス……。本書は人類の旅路をゲノムで読み解く新たな歴史書だ。
〈第1部 人類の誕生から繁栄まで〉
■第一章 ネアンデルタール人との交配
四万年前のネアンデルタール人。その骨からDNAを抽出すると驚くべきことが
わかった。私たちの祖先は彼らと何度も交配し、子をなしていたのだ。だがそれ
だけではない。私たちのDNAには他にも、未知の人類集団の痕跡が残っている。
■第二章 農業革命と突然変異
長らく狩猟生活を送っていた人類は、一万年ほど前から突如として農耕・牧畜を
開始し、それは一気に世界中へとひろがった。そのきっかけは何だったのか?
実は、農業革命の時期には、ある二つの突然変異が人類のあいだに拡散していた。
■第三章 近親相姦の中世史
シェイクスピアの戯曲でも知られるリチャード三世。死後五〇〇年以上経って、
彼の遺体が駐車場の地下から発見された。だがそこから抽出されたDNAは、現
在生きている男系子孫のDNAとは一致しなかった。一体どういうことなのか?
〈第2部 世界はどこに向かうのか?〉
■第四章 人種が消滅する日
かつて遺伝学は、人種差別や優生学と繋がったこともある。しかし現在では、人
種間よりも人種内の方が、実は違いが大きいことがわかっている。突然変異によ
って白い肌の人間が現れたのも、歴史的にみればごく最近の話にすぎないのだ。
■第五章 遺伝学は病気を根絶できるか?
数々の遺伝子が発見されるにつれ、ゲノム・データから個人の病気を特定・治療
することへの期待が高まっている。患者のゲノムに潜む特異な変異を炙りだす手
法も開発されたが、そ