- 「学びの責任」は誰にあるのか
-
「責任の移行モデル」で授業が変わる
Better Learning Through Structured Teathing新評論
ダグラス・フィッシャー ナンシー・フレイ 吉田新一郎- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2017年11月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784794810809
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2025年03月発売】
- 決定版すぐに使える!教養の「文章力」1093
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年05月発売】
- カレー坊主が教えてくれた みんなの仏教入門
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2025年06月発売】
- 何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2025年03月発売】
- 合格対策Microsoft認定試験 AZー305:Microsoft Azure Infrastru
-
価格:2,970円(本体2,700円+税)
【2025年03月発売】
[BOOKデータベースより]
同じ教え方をまだ続けますか?教師主導の「授業」を、子ども主体の「学び」に変えるためのアプローチ。
第1章 学校で学ぶこと、あるいは学ばないこと
[日販商品データベースより]第2章 焦点を絞った指導―目的、見本を示すこと、考え聞かせ、気づくこと
第3章 教師がガイドする指導―質問、ヒント、指示
第4章 協働学習―クラスメイトと協力し合って思考をより強固なものにする
第5章 個別学習―教えられたことを応用する
第6章 責任移行モデルを実践する
最初の10年ぐらい、私も講義形式で教えていました。次の10年はワークショップ形式でした。その最後の頃、講義形式に抱いた疑問と同じような感覚を、ワークショップ形式で行う研修のあり方にも持ちはじめました。
学ぶ側はもちろん、教える側も学び続けられるという、みんなが自立した学び手になる教え方・学び方はないのかと模索しはじめたのは1995年以降でした。5年以上かけて探しだしたものの一つが、本書で紹介している「責任の移行モデル」です。
本書の柱になっている、教師から学習者への責任の移行は、@教師が焦点を絞った講義をしたり、見本を示したりする(焦点を絞った指導)、A教師がサポートしながら生徒たちが練習する(教師がガイドする指導)、B生徒たちが協力しながら問題解決や話し合いをする(協働学習)、C生徒は個別に自分が分かっていることやできることを示す(個別学習)、といった四つの段階で表すことができます。
注意していただきたいのは、これらは@からCへと順番に行うものでも、常にクラス全員を対象に、同じ段階の活動をさせるのでもないということです。たとえば、A番目の「教師がガイドする指導」をするためには、「@焦点を絞った指導」が終わっていることが前提となりますが、同時にまた、クラスの大半の生徒が「B協働学習」か「C個別学習」に取り組んでいることも前提となります。そうでないと、教師は少人数(2〜6人)の生徒たちを集めて、10〜15分の「教師がガイドする指導」を行うことはできませんから。
本書ではこれら四つの要素を、異なる教科の例をふんだんに挙げながら分かりやすく解説しています。教師を含めた大人たちが、この四つの要素を身につけることができれば、授業や研修のあり方が変わるので、生徒や受講者の学びの「質」と「量」が飛躍的に伸びることは間違いありません。(よしだ・しんいちろう)