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[BOOKデータベースより]
1945年1月、第二次世界大戦末期。ソ連軍の侵攻がはじまるなか、ナチス・ドイツ政府は孤立した東プロイセンから、バルト海を経由して住民を避難させる“ハンニバル作戦”を敢行した。戦火をのがれようとした人びとのなかには、それぞれに秘密をかかえた四人の若者がいた。海運史上最大の惨事ともよばれる“ヴィルヘルム・グストロフ”号の悲劇を描く、傑作歴史フィクション。知られざる歴史の悲劇をひもとき、運命に翻弄された若者たちの姿を鮮明に描く、カーネギー賞受賞作。
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作者のお父さん自信がリトアニアからの亡命者だったためでしょうか。
ご自分のルーツに関わる第二次世界大戦中、東ヨーロッパでの起きた様々ことを、
ドイツ側からでも、ロシア側からでも、二つの国の争いに巻き込まれたバルト海沿岸の国々の人からでもなく、それぞれの国の子ども(若者)たちが、その時どう想い・どう生きてきたかを描いた作品でした。
この本を読み始めたのは11月の下旬、いつもの年より冷え込みが強く、はじめはストーブを付けていたのですが、後半はストーブを消したまま毛布にくるまって読みました。
そうぜずにはいられない「寒さ」をわたしはこの本から感じました。
歴史上の事実に基づきながら、描かれたフィクションの世界です。
作者は後書きにこんなことを書いています。
「どの国にもかくれた歴史があり、無数の物語が、それらを経験した人たちのあいだにのみ、受け継がれています」
この物語のテーマは実は「家族」だったのではないかなぁと、思っています。
加えて、生きること・守ること・支えあうことなどが悲惨な出来事の合間から見えてきます。
ぜひたくさんの中高生(若者)に読んでもらいたいです。
今後、中高生向けのブックトークのプログラムに入れて紹介できたらと、考えています。(てんぐざるさん 50代・埼玉県 女の子22歳、女の子17歳)
【情報提供・絵本ナビ】