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- 和辻哲郎と昭和の悲劇
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伝統精神の破壊に立ちはだかった知の巨人
PHP新書 1117
- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2017年10月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784569837048
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【2020年09月発売】
[BOOKデータベースより]
敗戦後、占領政策によって日本の伝統精神は崩壊の危機に瀕した。さらにいえば、戦前から戦争に至る流れの中で、日本人自らが、伝統を見失いつつあった。そんな中、鈴木大拙、津田左右吉、折口信夫、近衞文麿など大正教養派の多くの人々は時流に流され、変節していった。しかし、伝統衰退の世相に立ち向かい、節を貫き通した知識人もいた。その代表格こそ、和辻哲郎である。なぜ和辻は、激動の中で「不動の指標」たりえたのか。危機の時代に、日本人はいかに日本の伝統精神を取り戻すべきかを、知の巨人・和辻哲郎を通して知る。
序章 なぜ今和辻を顧みるのか(敗戦後も自らの立場を貫き通した、誇り高き知識人たち;思想界激動期の不動の指標としての和辻哲郎 ほか)
[日販商品データベースより]第1章 問題の発端―敗戦と被占領(心理戦争の開始;勝者への迎合と卑屈 ほか)
第2章 再検討・大正教養派(大正デモクラシーの実体;現象化の発端・乃木夫妻殉死事件 ほか)
第3章 国政に表面化する伝統の断絶(統帥権干犯問題の虚妄;五・一五事件・民意の倒錯 ほか)
第4章 伝統破壊工作への和辻の抵抗(国体変更論をめぐって;民族学・古代史学の分野で ほか)
戦争、敗北、占領という激動期、見苦しく変節した知識人が多かった中で、自らが掴み取った日本の本質を世に問い続けた知の巨人の真価。