うつぼのひとりごと

亜紀書房
吉村萬壱　

• 価格: 1,650円（本体1,500円＋税）
• 発行年月: 2017年09月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784750515151

内容情報

[BOOKデータベースより]

暗い深みへと惹かれていくダイビング、「ゴミ」捨て場漁りの愉しみ、女の足の小指を切る夢、幼い頃の小さな、つぐなうことのできない「失敗」…。『臣女』『ボラード病』の芥川賞作家が、何気ない日常の奥にひそむ「世界のありのまま」をまっすぐにみつめる。人間への尽きない興味と優しさに溢れたエッセイ集。

「光」
「傷」
「水」
「ゴミ」
「文字」
「色」
「肌」
「夢」
「穴」
「自然」〔ほか〕

[日販商品データベースより]

いびつで不完全で、愛おしい

だから人間は面白い



暗い深みへと惹かれていくダイビング、ゴミ捨て場漁りの愉しみ、女の足の小指を切る夢、幼い頃の小さな、つぐなうことのできない「失敗」……。



『臣女』『ボラード病』の芥川賞作家が、何気ない日常の奥にひそむ「世界のありのまま」をまっすぐにみつめる。人間への尽きない興味と優しさに溢れたエッセイ集。



「普通に暮らしていられるた?けて?、人は幸せな筈て?ある。

　しかし誰て?も、今いる場所よりす?っと深くて暗い世界へと下りていきたいという衝動を、多かれ少なかれ持っているのて?はあるまいか。浅い海て?光に包まれなか?ら何となく満たされないのは、沢山の光に紛れて光そのものか?見えなくなっているからかも知れない。」(本文より)