- 道徳の時間
-
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2017年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062937344
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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動機がなあ...
この作者の作品は「白い衝動」から入り、なかなか面白かったのでデビュー作であり江戸川乱歩賞受賞作であるこの作品にトライしてみたが、こちらも面白かった。@衆人環視の下で起きた殺人事件の犯行の動機と犯人の残した謎の言葉 Aその(13年前の)殺人事件を掘り返そうとする謎の人物の狙い B主人公の周りで起きる小さなイタズラ事件 等、複数の謎が収斂し、徐々に解き明かされて行く過程は非常に面白かった。ただ、最大の謎である@の殺人の動機がしっくり来ず、読後も釈然としなかった。この点だけが残念。上記の謎解き以外にも、「ジャーナリズムとは何か」、「家族とは何か」というテーマも包含されていて、なかなか骨太な作品に仕上がっている。私が釈然としなかった動機について、作者は自信を持って描き切っているように思える。これは感性の違いなのだろう。この作者は賛否両論、もう少し平たく言えば好き嫌いがかなりはっきり分かれるかもしれない(作家というのは皆そうかもしれないが)。
[BOOKデータベースより]
道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?―有名陶芸家の死亡現場で、殺人をほのめかす落書きが見つかる。同じ頃、VJの伏見にかつて町の小学校で起きた殺人事件の映画撮影のオファーが。伏見はふたつの事件の奇妙なリンクに搦め捕られていく。選考会も紛糾した江戸川乱歩賞受賞作を完全リニューアル。
[日販商品データベースより]連続イタズラ事件が起きている、ビデオジャーナリストの伏見が住む町で、陶芸家が死亡。現場には、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きがあり、イタズラ事件との類似から同一犯という疑いが深まる。同じ頃、伏見にかつて町で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラの仕事が舞い込む。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていく。第61回江戸川乱歩賞受賞作。
乱歩賞問題作、文庫化で大幅加筆、完全リニューアル!!
ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた伏見のもとに仕事の依頼がある。かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラを任せたいという。十三年前、小学校の講堂で行われた教育界の重鎮・正木の講演の最中、教え子だった青年が客席から立ち上がり、小学生を含む300人の前で正木を刺殺。同期も背景も完全に黙秘したまま裁判で無期懲役となった。青年は判決に至る過程で一言、『これは道徳の問題なのです』とだけ語っていた。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていくが、「ジャーナリズム」と「モラル」の狭間で、伏見はそれぞれの事件の真相に迫っていく。