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- ほんとうの憲法
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戦後日本憲法学批判
ちくま新書 1267
- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2017年07月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784480069788
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この挑発に、憲法学界の応答は?
『平和構築と法の支配』(創文社)で大佛次郎論壇賞、『「国家主権」という思想』(勁草書房)でサントリー学芸賞、『集団的自衛権の思想史』(風行社)で読売・吉野作造賞を受賞している政治学者が、平和構築の専門家として、国際法と平和構築政策の論理に立脚して日本国憲法を読み解く。その観点から、戦後の主流派憲法学が唱えてきた9条解釈を批判し、憲法学に論戦を挑む。批判は激しく、驚くほど挑発的だ。戦後の憲法学を批判的に継承しながら最先端の理論を構築している若い世代の憲法学者から、適切な応答があることを期待する。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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[BOOKデータベースより]
日本の憲法学では「国民が権力を制限することが立憲主義だ」とされ、「抵抗」を英雄視する物語が延々と語られている。あたかも憲法9条が国際法をも超越した存在であるかのようなロマン主義を流布しつつ、自衛隊や日米安保を否定し、安全保障問題を語ってはいけない裏事情であるかのように扱ってきた。なぜこのような憲法学がまかり通るようになったのか。その歴史的経緯を解明し、日本が国際社会の一員として国際協調主義を採り、真に立憲主義国家になるための道筋を問い直す。
1 ほんとうの憲法の姿(日本国憲法をめぐる誤解を解く;日米関係から憲法史を捉えなおす)
2 抵抗の憲法学を問いなおす(押しつけ憲法論への抵抗―歴史の物語を取り繕う憲法学;国際化への抵抗―国際法と敵対する憲法学;英米法への抵抗―幻の統治権に拠って立つ憲法学)
おわりに―9条改正に向けて