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[BOOKデータベースより]
読み違いしないためには、「音読力」を身につけることが必至―と提唱する、2017年第29回和辻哲郎文化賞を受賞した山口謠司が、読み間違えやすい99語を選び出し、分かりやすく解説。音読したい名文、使いやすい例文つき。
第1章 読み間違えやすい漢字(云々;後手に回る;拾得 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 読めない漢字(均衡;更迭;至極・月極 ほか)
第3章 意味がわからない漢字(高配;遵守;言質 ほか)
■読み間違う日本語の罠!
安倍首相も「云々」を「でんでん」と読み間違えた!
誰もが陥る、読み間違えやすい日本語の罠!
「破綻」「未曾有」「雑駁」「椿事」「寡欲」……
どうして私たちは読み間違えてしまうのでしょう。
目は、じつは、あまり信用ならないものです。
わからないところがあっても、目は賢く、ずるく、
分かったふりをして、先へ先へと進んでいきます。
目が信用ならないものであることは
20世紀までの文学学術が、洋の東西を問わず、
耳と口で伝えられてきたことを考えれば十分知ることができるでしょう。
だからこそ、まずは声に出して読む「音読力」を身につけましょう。
目だけに任せておかず、口と耳も動員して、読書をしましょう!
そうすれば、わからないところをわからないまま
放置して先を急ぐことはなくなります。
■音読すれば、読み間違いに気づきます
言葉にとって「音」は、ほんらい、もっとも重要な「姿」でした。
孔子は『論語』のなかで、幾度も「詩を学べ」と弟子たちに語っています。
これは、語彙力を付けていくためと、間違った発音をしないために
孔子が示した教えです。
「温故知新」という『論語』の教えが、
孔子の没後2500年を経て今なお生きているとすれば
「詩を学べ」という教えもまた踏襲すべきものと考えます。
■読み間違えることで露呈する教養のなさ
社会人になって、地位が上がっていった人が、
常識的な漢字の読み間違いをすることで、
その人の教養のなさを露呈することは少ないことではありません。
その人の教養は話をすればすぐに分かります。
語彙の少ない人はもちろんですが、
間違った漢字の読み方をする人は、
基礎的な読書の訓練のたりない人だと露見してしまうのです。
そうした事態を招かないためにも、是非、
音読力を身に付けて欲しいと思うのです。
■声に出して読みながら、深い教養を纏う
本書では、99の読み間違えやすい語彙を挙げ、
漢字や言葉の持つそれぞれの意味を説明し、
名文や例文を載せて音読力が養えるようになっています。
漢字の読み方の違いには、
中国からその言葉が渡ってきた時期の違いから
「呉音」「漢音」「唐宋音」とい