[BOOKデータベースより]
たまたま落っこちてきた子猫を、優しいばあさんは“たまたま”と名付けてかわいがっていました。ところが、隣のばあさんが…
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NHK Eテレの子ども番組「シャキーン!」の放送作家・倉本美津留さんと、「シャキーン!」でイラストを担当しているいぬんこさんがタッグを組んだ作品です。あるひ、どこかから“たまたま”やってきた、青い色の子ネコ。高い塀に囲まれた屋敷に住むおばあさんは、ネコを追い払ってしまいます。でも、隣のおばあさんは、ネコに「たまたま」という名をつけてかわいがります。ねこの「たまたま」はとってもふしぎなネコ。お正月にみごとな曲芸をして、観客からお年玉をもらい、口から飛び出した種を植えると、大きな木になり、見事な花が咲きます。しかし、それを見ていた隣おばあさんは面白くありません。夜中にこっそり、塀を作り直し、大きな木を自分の敷地の中に入れてしまいます。でも、その木に虫が大量発生したものだから、おばあさんは怒りのまま、斧を手に、木とたまたまを、懲らしめようとして……。いぬんこさんの、どこか懐かしさを感じるタッチがとても優しく、たまたまやおばあさんなど登場人物がとてもコミカルに、のびやかに描かれているのが魅力的です。たまたまを通して、欲張りなおばあさんが気づいたことは、そのまま現代に生きる私たちにも伝わるメッセージなのかもしれません。最後に分かる、たまたまの青い色の模様の意味にもご注目!ページの隅々まで絵を味わえる一冊です。
(絵本ナビ編集部 木村春子)
高い塀に囲まれた屋敷に住むばあさんは、隣の小さな家に住むばあさんが大嫌いです。
「やつさえいなけりゃ うちのにわ、 もっと ひろくなるんだに!」
と、キリキリしています。
そんなある日、屋敷の塀に、青色の子猫がたまたま歩いていました。
屋敷のばあさんはいじわるをしたけれど、隣のばあさんは優しく世話をしました。
「たまたま」と名付けられ優しくされた子猫は、隣のばあさんのために何でもします。
屋敷に住むお金持ちのばあさんと、小さな家に住む隣のばあさん。
隣のばあさんは貧しいけれど、とても幸せそうです。
一方屋敷のばあさんは、お金持ちなのに、もっと欲しいと不幸そうです。
この絵本の設定は、色々な昔話とかぶります。
でも、結末はちょっと違うのです。
昔話ではいじわるをする側は不幸な結末を迎えますが、屋敷のばあさんはあることに気付き、幸せになります。
この絵本には、
たまたまここにいるだけの私たちが、誰のものでもないものに執着してもしょうがない。
全ては気持ち次第。
感謝して生きましょう。
というメッセージが、込められているようです。(めむたんさん 40代・広島県 男の子18歳)
【情報提供・絵本ナビ】