- ケモノの城
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- 価格
- 835円(本体759円+税)
- 発行年月
- 2017年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784575519952
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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すさまじきかな人間
いやはや凄い本だ。人間(もはや人間ではないのかもしれないが)の恐ろしさ、心(あるとすればであるが)の闇を描き切った本。北九州で起きた実際の事件をモデルにしているらしいが、その内容は凄まじい。他人を思うように操る悪魔ような人物。こういう人物は今はやりの言葉で言えば「サイコパス」なのだろうな。内容が内容だけに後味は悪い。そこが減点要素かな。取り上げている題材が題材なので仕方がなく、実質的には星5つ。実際の事件を取り上げた本はあまりないらしいが、数少ない「消された一家」も1度、読んでみようと思う。今後の自分の人生で、こういう人物と接点が生じないことを祈るのみ。
[BOOKデータベースより]
警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。やがて、少女が口を開く。お父さんは、殺されました―。単行本刊行時に大反響を呼んだ問題作がついに文庫化。読者の心をいやおうなく揺さぶる衝撃のミステリー。
[日販商品データベースより]17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い違う。――圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説明する術をもたない。単行本刊行時に大反響を呼んだ、著者の新しいステージを告げる問題作にして衝撃作がいよいよ文庫に!