- 書くインタビュー 3
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- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2017年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094062564
[BOOKデータベースより]
二十年ぶりに長編小説を書き下ろすことになった作家。いつもの雑誌連載とはちがって、書き下ろしは「書いても書いても原稿料を貰えない」。そんな定収入ゼロの世知辛い執筆生活に作家を駆り立てたのは、十五年以上前に編集者とかわした口約束と、みずからの身に起こった“種田くん現象”なる心の叫びだった。現代作家の中でも指折りの小説名人・佐藤正午が、「小説を書くこと」について見つめ直した一年半。書き下ろしの執筆中には、『鳩の撃退法』が山田風太郎賞を受賞という吉報も舞いこむ。新たな代表作『月の満ち欠け』の執筆開始から第一稿完成までの生の声。
1 種田くん現象(「嘘をほんとうに見せる」ために;絨緞のめくれあがったすみを気にするように ほか)
2 そう単純ではない(ちょっとお付きあいください;勝つということ ほか)
3 無名の人(正午さんの読み方;おちょくられるほうがまだまし ほか)
4 ツチノコミツケタ(わたくしごとですが;こちらも、わたくしごとですが ほか)
僕はお金欲しさに小説書いてるんじゃない!
「作家はいざパソコンを前にキーボードを打ちはじめると──いったん物を書く現場の時間の流れに入ってしまうと──原稿料のことなど忘れてしまいます。自分が書いている原稿を、より良いもの、より読ませるものにするために頭を使います。エッセイでも書評でもそして小説でも、何でもおなじです。
読まれ方はどうあれ、書くほうは、何を書くにも絶対に力を抜いたりはしないんです。そうしないと物を書く張り合いがないからです。力を抜いたりすると、抜いたとたんに、物を書くことに何の面白みも見出せなくなるからです」(本文より)
20年ぶりに長編小説の書き下ろしを始めた作家。
連載ではなく、「書いても書いても原稿料を貰えない」現場では、自身の台所事情とは別に、「小説を書くこと」について、いろいろと思うところも――。
最新作『月の満ち欠け』の執筆開始から第一稿完成までとまったく同じ時期、小説名人・佐藤正午が語っていた、「小説を書くこと」についてのすべて。
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