[BOOKデータベースより]
“パパ”日夏、“ママ”真汐、“王子”空穂。わたしたちの心をかき立てるのは、同級の女子高生三人が演じる疑似家族。時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作!
[日販商品データベースより]日夏(ひなつ)と真汐(ましお)と空穂(うつほ)。
夫婦同然の仲のふたりに、こどものような空穂が加わった。
私立玉藻(たまも)学園高等部2年4組の中で、
仲睦まじい3人は〈わたしたちのファミリー〉だ。
甘い雰囲気で人を受け入れる日夏。
意固地でプライドの高い真汐。
内気で人見知りな空穂。
3人の輪の中で繰り広げられるドラマを、
同級生たちがそっと見守る。
ロマンスと、その均衡が崩れるとき。
巧みな語りで女子高生3人の姿を描き出した傑作長編。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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★プロ書店員レビュー★
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これ以上の小説があっただろうかと思うほどの傑作。
書くべき内容と書ける技術を併せ持った作家の強さ。これ以上の小説があっただろうかと思うほどの傑作が誕生した。あまりに完璧に統制された作品なので、素人の言葉で汚したくない。必要最小限の記述にとどめる。舞台は現代日本。首都圏。高校。登場人物の大半は女子高校生。教師や親、若干の男子高校生も登場する。何より特徴的なのは「わたしたち」という一人称複数。これが実に効果的に使われていて、この内容を書くにはこの方法しかなかったと思わせる。とはいえ人称形式の特殊な実験小説といった仕上がりではない。むしろ文章自体には小難しいところが全くなく、それこそ高校生にも読みやすい青春小説として成立している。おそらくは時間をかけて厳密に選ばれた言葉と表現方法。その成果としての圧倒的な美しさ、鋭さ。1年に1作しか小説を読まない人にも推したい逸品。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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日夏と真汐と空穂。女子高生3人の〈ファミリー〉とそれを見守る同級生たち。3人の均衡の中で生まれるドラマを巧みに語る傑作長編。