[BOOKデータベースより]
きょうもせんせいにおこられた。もうっ!あのけんかは、ぼくだけがわるいのとちがうのに。学校の帰り道、男の子は、どろだらけのボールをひろって交番へむかった。おとうさんの言葉を思い出して…。男の子と若いおまわりさんの「心のキャッチボール」。信頼できる大人に出会った子どもの心の成長を描く感動の絵本。
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学校帰り、ランドセルを背負って眉をよせて歩く男の子の横顔。「きょうもせんせいにおこられた。もうっ!あのけんかは、ぼくだけがわるいのとちがうのに。」足元に、泥だらけのボールが落ちていることにぼくは気づきます。近くで歩く、小さな子の手をひくお母さんは「あんなきたないボール、さわったらあかんよ」と言っています。ぼくはボールを思いきり蹴飛ばしました。でもぼくは、いつか道でお父さんと財布をひろって交番に届けたことを思い出し、蹴飛ばしたボールを探します。ボールを手に、「こんなボール、こうばんにとどけてもしかたないやろか」迷い、考え考え歩いて、いつのまにか交番の前に来ていたぼく。ドキドキしながらボールを差し出したぼくに、おまわりさんは……?信頼できる大人に出会った子どもの心の成長を描く絵本。絵本の中の「ぼく」には、今、お父さんがいません。なぜなのかは絵本の中で描かれていません。でも、友だちとけんかをした原因は、お父さんのことを言われたから。ボールを蹴飛ばしたのは、もやもやした気持ちがあったから。そんな心の中の思いを、受け止めてくれたのは、交番のおまわりさんでした。「きみは、ええ子や!」そう誰かに言ってもらえることが、子どもにとってどんなに力になるでしょう。ぼくはおまわりさんとキャッチボールをして「ええたまいっちょう!」と言ってもらいます。「ナイスボール!」と褒めてもらうこと。子どもの願いはそれだけなのかもしれません。吉田尚令さんが描く子どもの表情に心を寄せたくなる一冊です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
この作品の舞台は、山が近く、自然がまだ多い場所にあるようです。
交番の「昨日の交通事故」で、この町の死者も負傷者もゼロなのがよかったです。
くすのきさんの作品は、一見大人たちが流してしまいそうな子どもたちの心を深く掘り下げて取り上げてくれている気がします。
吉田尚令さんとはコラボ作品も多く、作品の世界観を十二分に広げてくれていました。
出来れば、こういう風に清い心で警察官を目指すお子さんたちが増えてくれることを望みます。(てんぐざるさん 50代・埼玉県 女の子20歳)
【情報提供・絵本ナビ】