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[BOOKデータベースより]
戦国時代の日本国内に、「奴隷」とされた人々が多数存在し、ポルトガル人が海外に連れ出していたことは知られていた。しかし、その実態は不明であり、顧みられることもほとんどなかった。ところが近年、三人の日本人奴隷がメキシコに渡っていたことを示す史料が見つかった。「ユダヤ教徒」のポルトガル人に対する異端審問記録に彼らに関する記述が含まれていたのだ。アジアにおける人身売買はどのようなものだったのか。世界の海に展開したヨーロッパ勢力の動きを背景に、名もなき人々が送った人生から、大航海時代のもう一つの相貌が浮かび上がる。
序章 交差するディアスポラ―日本人奴隷と改宗ユダヤ人商人の物語
第1章 アジア(マカオ;フィリピン;ゴア)
第2章 スペイン領中南米地域(メキシコ;ペルー;アルゼンチン)
第3章 ヨーロッパ(ポルトガル;スペイン)
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16世紀から17世紀にかけて、奴隷となった日本人が世界に広がっていた。異端審問記録から、もう一つの大航海時代史が立ち現れる。