[BOOKデータベースより]
アメリカの歴代大統領の大きな課題の一つに、対中東戦略が挙げられる。アメリカの同盟国であるイスラエルの安全をどう守っていくのか、石油をはじめとするエネルギーをどう確保していくのか、そして近年に入って過激化するテロ集団にどう立ち向かっていくのか―。トランプもまた、こうした課題に取り組まなければならない。しかし、新政権から声高に聞こえてくるのは、「イスラム・フォビア(反・嫌イスラム)」的な発現だ。イスラム世界に対する偏見やヘイトが、いかに世界を危うい方向に導く可能性があるかに着目すると同時に、これまで人類が時間をかけて築き上げてきた平和・民主主義・人権といった普編的価値の再考を促す一冊。
第1章 トランプはどう動くか
第2章 新政権の危険な閣僚たち
第3章 移民問題
第4章 イスラエル・パレスチナ和平の崩壊
第5章 「軍産複合体」国家
第6章 テロは拡大する
終章 危機を乗り越えるために
現代イスラム研究センター理事長である著者が、新体制のアメリカと中東情勢のゆくえ、そして日本の未来を読む。ヘイトやナショナリズムが覆う時代に、世界の平和や民主主義、人権という価値観の再考を促す1冊。
新体制のアメリカと中東情勢のゆくえ、そして日本の未来を読む。著者は現代イスラム研究センター理事長。