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【2007年11月発売】
[BOOKデータベースより]
新聞、映画、文学、演劇、マンガ、カストリ雑誌、探偵小説、メロドラマ、消去される都市―“ヤミ市”を起点に広がった文化と表象を多角的に考察する。
1 シンポジウム(戦後池袋の検証―ヤミ市から自由文化都市へ)
[日販商品データベースより]2 都市とメディア(都市としての闇市;民衆駅の誕生―国鉄駅舎の戦災復興と駅ビル開発;読売新聞による「新宿浄化」キャンペーン―ヤミ市解体へのエール)
3 ヤミ市の表象(敗戦後日本のヘテロトピア―映画の中のヤミ市をめぐって;小説テキストにおける闇市・闇屋の表象;石川淳「焼跡のイエス」から手塚治、梶原一騎、王金太「ReMember」―戦後マンガにおける闇市の表象分析)
4 風俗と表現(占領期東京の小劇場・軽演劇・ストリップ―秦豊吉と東郷青児の邂逅;占領期のカストリ雑誌における原爆の表象;昭和二〇年代の探偵小説―『宝石』の作家たちと新宿;映画『君の名は』(一九五三〜一九五四)論―戦後的メロドラマの通俗性と感傷性)
ヤミ市は欲望と暴力が支配する混沌であると同時に、欲望と暴力が秩序を確立していく世界だった。本書は、その誕生から解体までを都市開発の観点から検証するとともに、ヤミ市から始まる戦後文化を多角的に論じる。