[BOOKデータベースより]
絶対的な存在か、過去の遺物か?新聞社の学芸記者として晩年の吉本隆明に接した著者が、敬意を込めつつニュートラルな姿勢で平明に描く。没後5年、いま浮かび上がる吉本隆明の人と作品!
詩から始まった―『吉本隆明詩集』(一九六八年)
現代文学への導き手―『空虚としての主題』(一九八二年)
反「常識」への開眼―『「反核」異論』(一九八二年)
中島みゆきをめぐって―『増補戦後詩史論』(一九八三年)
村上春樹との出会い―『マス・イメージ論』(一九八四年)
新聞社の片隅にて―『重層的な非決定へ』(一九八五年)
冷戦崩壊と昭和の終焉―「マチウ書試論」(一九五四年)
取材の始まり―『アフリカ的段階について』(一九九八年)
再読の日々―『共同幻想論』(一九六八年)
論壇と文学者―『言語にとって美とはなにか』(一九六五年)
共感と違和の間―オウム発言(一九九五年)
聞き書きの余沢―『悲劇の解読』(一九七九年)
折々の訪問―『最後の親鸞』(一九七六年)
原点としての戦時体験―「転向論」(一九五八年)
表出と媒介の熱度―最後の取材まで(二〇一一年)
新聞記者として晩年の吉本と接した1962年生まれの著者が、一定の愛着を持ちつつニュートラルな姿勢で描く、吉本隆明の人と作品。
ある世代にとっては絶対的な存在と目されている一方で、左翼思想の退潮とともに若い世代にはその仕事が理解されにくくなっている吉本隆明。記者として知りえた生身の吉本隆明の姿を伝えるとともに、1980年代から2012年までの著者自身の経験した時代の流れのなかで吉本の作品を論じ、その仕事が現在と未来において持つ意義と限界を論じる。
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新聞記者として晩年の吉本と接した1962年生まれの著者が、一定の愛着を持ちつつニュートラルな姿勢で描く、吉本隆明の人と作品。