[BOOKデータベースより]
『草枕』で、主人公の画工は茶を振る舞われる。「濃く甘く、湯加減に出た、重い露を、舌の先へ一しずく宛て(ずつ)落して味って見るのは閑人適意の韻事である」それは、茶の湯ではない文雅な煎茶。なぜここに煎茶が描かれるのか?それはどんな漱石を照らし出すのか?
1 『草枕』と煎茶(『草枕』を読みなおす;『草枕』と煎茶;小川可進の煎茶)
2 「煎茶」精神の歴史(茶と文学―唐代「茶道三友」;盧仝の煎茶精神;王朝の伝習としての茶;近世の煎茶精神―尊王と反体制)
3 漱石の生涯、学問、思想(歴史と文学;民を済う思想;沸騰する脳漿;熊本と煎茶;狂気と探偵嫌い)
4 『草枕』の思想(方法から、時代から;『趣味の遺伝』の戦争;『草枕』の思想)
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漱石が『草枕』で近世文人の風雅な趣味「煎茶」をことさら称揚するのはなぜか。中国・日本の煎茶史を通して新しい過激な漱石を発見!