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[BOOKデータベースより]
平安末期、貴族社会から武家社会へと向かうきっかけとなった、いわゆる源平合戦と呼ばれる動乱が勃発。武士として初の太政大臣となった平清盛を中心に、平氏一門は栄華を極めるが、悪行を重ね、後白河法皇の謀計を背景に、頼朝や義仲、義経ら源氏によって都を追われる。十七歳の若武者・敦盛の最期、弓の名手・那須与一の活躍、屋島・壇の浦の合戦、そして幼帝・安徳天皇を伴った一門の入水…無常観を基調に描かれた軍記物として、琵琶法師により語り継がれ、後世日本の文学や演劇などに多大な影響を与えた大古典。圧倒的語り口による、類を見ない完全訳。
祇園精舎―耳を用い、目を用い
殿上闇討―忠盛の未曾有の昇殿
鱸―躍り入った神恵
禿髪―三百人の童たち
吾身栄花―一門、頂点へ
祇王―女人往生の一挿話
二代后―無理強いの入内劇
額打論―大悪僧たち登場する
清水寺炎上―そのとき六波羅は
東宮立―次なる天皇〔ほか〕
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