[BOOKデータベースより]
小林秀雄、中原中也という、最高の批評家、詩人と宿命的に出会い、鍛えられた作家が、従軍体験をへて、“歩哨の眼”でみる徹底した観察と分析による、実証的な散文精神に裏打ちされた評伝、歴史小説、戦後文学作家として屹立していく軌跡を描く、「新・日本文壇史」の著者による渾身の遺稿。
第1章 出生の秘密
第2章 大岡昇平と中原中也、富永太郎、小林秀雄、長谷川泰子
第3章 出征・「殺さず」・俘虜
第4章 「俘虜記」「野火」と中原中也伝、富永太郎伝の作家誕生
第5章 坂本睦子という妖女
第6章 戦後派への復活
中原中也、小林秀雄らとの文学修業で鍛えられ、従軍、女性関係で磨かれた作家が、それらを糧にしていかに粘り強い散文精神を発揮し、戦後文学の極北的存在となったかを書き下ろす遺稿。
中原中也、小林秀雄らとの文学修業で鍛えられ、従軍、女性関係で磨かれた作家が、それらを糧にしていかに粘り強い散文精神を発揮し、戦後文学の極北的存在となったかを書き下ろす遺稿。