- 風葬
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- 価格
- 638円(本体580円+税)
- 発行年月
- 2016年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167907464
[BOOKデータベースより]
釧路で書道教室を営む夏紀は、認知症の母が呟いた、耳慣れない地名を新聞の短歌の中に見つける。父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる…。桜木ノワールの原点ともいうべき作品、ついに文庫化。
[日販商品データベースより]思い出して、思い出して、忘れて行くこともある──
釧路で書道教室を営む夏紀は、軽い認知症を患った母がつぶやいた、聞き慣れない地名を
新聞の短歌の中に見つける。
父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。ひとつの短歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる……。
桜木ノワールの原点ともいうべき作品、ついに文庫化。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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これも面白かった
この作者の本は、「ワン・モア」に続いて2冊目。これも面白かった。教え子の自殺という過去の傷を抱える2代の親子教師(共に現在は既に教師ではないが)。その過去と戦いながら、現在の謎の解決に迫る。北海道の釧路という風土が、この作品に独特の味わいを与えている。釧路出身のこの作者でなければ描けなかった一冊かも。過去と現在、色々な人が絡み合い、収斂して行く。このあたりの展開は実に見事、この作者の真骨頂。2冊目を読むまでに時間が空いてしまったが、次から次へと読みたくなる作者、作品である。
釧路で書道教室を開く夏紀。認知症の母が言った謎の地名に導かれ、自らの出生の秘密を探る。しかしその先には、封印された過去が。